福岡市東区の動物病院なら筥松ミルキーどうぶつ病院へご相談ください。   
当院について 院長あいさつ 診療のご案内 スケジュール 院長コラム ご意見箱 アクセスマップ リンク

TOPページ院長コラム(ミルキー通信)Index > No026 ごはんのはなし(その2)

 
 
(ペットフード編)食品添加物の功罪
 

それでは質問ですが、お宅で使っているドライフードの購入価格は? 1kgあたり○○円、十分の一の100gだと○○円。さて、ポテトチップスとくらべていかがでしょう。もしこれがわずか数十円だとします。肉類をはじめさまざまな原料が含まれ、ポテトチップスよりも複雑な加工を必要とし、それよりもずっと安価なペットフード。もちろん企業努力もあるでしょうし、容量が多い分多少単価が低いのはわかります。しかし、それにしても安すぎものがあると思いませんか、ジャガイモと比較して。
では一体どんなものを使っているのでしょうか。しっかりそれで利益が出ているんですから、原料の原価を考えると・・・果たしてそれはまともに口にできるもの?
考えようによっては、ある種のペットフードの原材料の価値は肉類を使っているにもかかわらずジャガイモ以下と言えなくもありません。(ジャガイモさん、ゴメン!) ペットフードの品質は、「安かろう悪かろう」が比較的あてはまる商品です。安いものが必ずしも悪いとは言いませんが、消費者として賢い選択をしていただきたいと思います。

これは以前、私が東京で勤務医として働いていたころの話です。看護スタッフの一人が、家で飼っている犬に与えているペットフードについて聞きたいことがあると尋ねてきました。日本では昔から誰でも聞いたことのある有名なフードの銘柄ですが、これを主食として与えたところ糞の色もフードと同じレンガ色で出てきたとのこと。お土地柄広い庭でもないので毎日場所を少しずつずらして糞を埋めていたけれど、2週間ほど経ったある日最初に埋めた場所に戻り再び埋めようと掘ったところ、なんと最初に埋めた糞が土の中で当時のままの状態で残っていたらしいのです。これってどういうことなのかと。

まず、食べたものと糞の色が同じということ。これは、着色料の色だと思われます。では犬にとって着色料は必要でしょうか。まずはっきり言って必要ありません。着色料は、製品本来の色では(人間には)おいしそうに見えないので添加されたものです。ドライフードでも缶詰でも加工段階では必ず加熱処理されます。肉や魚などは加熱すれば、当然褐色に変化します。しかし、これではおいしそうに見えません。特に、缶詰は開けたときの肉々しい色合いがうまそうに見えます。ドライフードに至っては、赤やら緑やら黄色やら色も形も変に加工されているものもありますね。これはもちろん犬が喜ぶためではなく、飼い主の購買意欲をそそるための単なるデコレーションに過ぎません。そもそも赤いことが不自然なんですね。あまりきれいな話ではありませんが、ご自身の便の色で着色料が残っているようなものをご覧になったことはありますか。まずないと思います。本来の糞の色を変えてしまうほどの着色料は尋常な使用量・成分とは思えません。

次に、土に埋めても土に帰らない糞。普通なら土中の微生物の働きによって分解されてしまうはずです。ところが、何かがそれを働かせない。そこでは分解に働く微生物がすべて殺滅されているという現象が起きているのではないかと考えられます。その正体は、まさしく保存料(防腐剤)です。実際の目的は、保存中の腐敗やカビを抑えるために使用されます。しかし、土中の糞を保っておくほど強力な保存料が果たして必要なのでしょうか。

次回につづく
 
当院について 院長あいさつ 診療のご案内 スケジュール 院長コラム ご意見箱 アクセスマップ リンク