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TOPページ院長コラム(ミルキー通信)Index > No023 最期を見送るとき(その2)

 
 
ペットのしあわせ
 

前回、ペット・ロスを乗り越える大事な3点のポイントについてお話しました。
これは、「ペットのしあわせをどれだけ考えることができたか」ということにもつながります。多くの場合、人間側の都合でペット飼育をはじめることがほとんどです。
かわいいから、欲しかったから、癒されたいから、または拾ったからなどの動機が多く、まず飼い主本位というわけです。残念ながら動物たちが飼い主を選ぶことはできません。そこで動物側の問題として「適切な生活を送らせてくれるのか」・・・これは動物たちにとってたいへん切実な問題です。

動物病院に連れて来られる動物たちの中には、なんでこんなになるまで放って置くのと目を覆いたくなったり、ときには怒りさえ感じる悲惨な状態(通常飼い主はさほどこの状況を認識していない…こんなとき私は心で拳を握っています)になっている場合があります。このようなペットの飼い主はまずペット・ロスになることはありません。ペット・ロスになる方の多くは、ペットを擬人化しペットの喜ぶ姿が見たいという気持ちが強い方に多いように感じます。ペットを自らの行為で喜ばせることに自分が満足を得ている(ただし自分が満足しているという自覚が希薄のようですが)、たとえば代表的な例がおやつや食事の多給です。ペットの要望についつい応えてしまうなんてことはありませんか。次に、濃密な接触と寛容なしつけです。留守番をさせることなく外出は常に同伴、ベッドも同じでキスや顔へのペロペロもペットからの愛情、という具合に。先の例ではペットの健康に、そして次の例は人間の健康とペットの心に問題が生じます。

とりあえず人間の健康はさておき、動物たちの心と健康の被害は考えものです。「健康の被害」とは、食習慣の乱れからくる肥満やさまざまな病気の発症です。そして「心の被害」とは、忍耐と自立心の欠如です。これは犬の場合となりますが、実は死期を早める結果になったり、最期を見送るときに苦しい思いをさせてしまうことにもなりかねません。それはなぜか・・・・・ 私たちが日常の診療で時折出会うことですが、治療に協力的でない犬がいます。大きな犬では来院を拒むと病院の入り口で立ち往生、診察室で牙をむき出しにしたり、鳴いてもがいて必死に抵抗を試みる犬もいます。また投薬を頑として受け付けず、なんとか飲ませようとするとあろうことか飼い主の手をも咬もうとしたりなんてことも。お留守番やお泊りの習慣がなく入院が治すどころかストレスになるなど、充分な医療が受けられない状況が起きる場合があります。その結果、寿命を縮めてしまうことになってしまいます。

しつけは、「お手」や「お座り」ができることが目的ではなく、主従関係を築くことで従順さを身につけ簡単な我慢(忍耐)を覚えることが目的なのです。ですからペットの要望についついなんてことはダメなんですね。そのためには、人間と動物との間にきちんとした距離感を保つことが大切です。甘やかすことでわがままにしてしまい、一番大事な終末期にお互いつらい思いをすることがペット・ロスを生みやすくします。  ペットにとってなにがしあわせなのか、いま一度考えてみてください。

 
 
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