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TOPページ院長コラム(ミルキー通信)Index > No002 肥満(その1)
 
 
動物の肥満は飼い主の怠慢です。。
 
肥満は、身体機能に必要な量以上の脂肪の蓄積を特徴とする病理学状態と定義されます。これは、小動物臨床の中で最も重要な栄養障害のひとつです。ほとんどの場合が単純な過食と運動不足が原因となります。少数の例では内分泌異常、つまりホルモンの異常があります。
野生の動物は、食事(獲物)を取る(獲る)ために必死に運動しなければなりません。しかも毎日獲物が捕まる保証もありません。それに比べ、人間のそばで飼われているイヌやネコはどうしても運動不足になりがちです。厳しい生存競争を勝ち抜くために必死になんてことはありませんから。また飼い主や家族がいろいろな理由で食べ物を与えがちになります。これは、一方で体内のエネルギー消費を少なくし、また一方でエネルギーを過剰に供給し続けることになり、二重に肥満の原因をつくっていることになります。特に、一日中家にいるご隠居さんや晩酌する(孤独な?)お父さんは、減量作戦の最大の敵となります。人間の寿命の1/5しか生きられないからせめてもの楽しみをと無分別に食べ物をやることは、その寿命を1/8、1/10と逆に縮めてしまい、しかも苦しい最期を送らせる結果を生むことになりかねません。
このような飼い主とイヌ、ネコのライフスタイルそのものが、動物を(おそらく飼い主をも)肥満にさせることになるでしょう。
  太ったイヌやネコは一見かわいいと思われ、また食欲があることは健康のしるしだとみなされがちです。動物が肥満していても気がつかない、あるいは意識しようとしない飼い主が少なくありません。かわいいこのイヌやネコたちは、生きているのです。生きている以上は、広場を元気に駆けまわり、またしなやかに躍動する姿が、本来のあるべき健康ではないでしょうか。愛くるしいしぐさやなついてもらうことだけにしあわせを感じるのなら、今は優れたロボット・ペットも登場していますので、こちらのほうがおあつらえ向きでしょう。好きなだけ電池を与えてください。 本当の動物好きの方たちは、たとえ粗食(本来は理想)であっても健康を守る術や知識をもっています。食べ物を与えることだけが、愛情を注ぐ手段ではありません。日ごろの生活の中で動物たちのかわいいしぐさやあたたかさに癒される代わりに、健康でありたいと考えることができない動物たちのため、われわれ人間がこの子たちの健康をしっかりと守ってあげなければならない、そう思いませんか?


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